後悔と懺悔 |
2006/11/15(Wed)
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今日私はブログに、昨今話題のいじめについて何か書こうと思っていました。
えらそうに、何様ばりに、説教たれようと思っていました。 腐った社会にパンクロッカーばりのギタースローを見せようとしていたのです。 いじめって昔からあるもので、ワタクスも過去に苛められたこともあれば、苛めたこともあるなぁと思い、そこで人間関係や社会性を学んだ部分もあるなぁと思うのです(だからっていじめが「やっていいこと」ではない)。 社会に出てからも(大人になってからも)「くっだんねー!何、この封建社会!」と思うような強者の弱者に対する理不尽ないじめみたいなことはあるし、昨今のいじめに関するニュースを見て、「いまさら何もここまで騒ぎ立てるほどのオオゴトではあるまい」と思ったのですが、ふと気づいた。 子供のいじめって何が悪いって、そこに善悪の感情がないことなんですよね。 けど、善悪の概念がないからって許されることではないんですよね。 -------------------------回想。 小さい頃、私の近所には、体が少し不自由な男の子(以下Y君)が住んでいました。 近所には私より少し年上の男の子が多く、遊ぶことは山を駆け巡ったり、ヤ○ルトのトラックの荷台に乗ったり、虫を追いかけたり近所でイタズラをすることでした。 私はその男の子たちについていくのに一生懸命でした。 遊んでいて、どうしても、テンポがずれてくるんですよね。 Y君が、ワンテンポ遅れてしまう。 それが私にはどうしても許せなくて、ついキツイことを言ってしまいます。(その頃男の子たちは、もう既に先に行ってしまっているので、私は余計に焦ってしまいます) 「なんで遅れるの!」 「なんでこんなこともできないの!」 私は彼らより年も下だし、性別も違うのに、必死に追いついているよ!なのにどうして!と思ってしまうのです。 私がいやなことを言うたび、Y君は困ったように笑っていました。 (今にも泣きそうなその笑顔は20年以上の時を経ても、しっかりと思い出すことができます。) 翌年、近所の年上の男の子たちはほとんど小学校や幼稚園に上がり、男の子同士で遊ぶようになってしまって、私とY君が残りました。 私はY君に、年上の男の子たちと同じような遊びを要求します。 どうしてもできないのは、わかっているのに。 時々、言葉だけじゃなくて態度にも出てしまいます。 ある日、Y君とつくしを取って遊んでいました。 フェンスを乗り越えて、空き地に入り込んでつくしを採っていました。 たくさんのつくしを持って、再びフェンスを乗り越えようとして、Y君が 「あやちゃん、助けて」 と、手を差し伸べてきました。私は、 「そのくらいできるでしょ!」 と、跳ね除けてしまいました。 Yくんは、フェンスから落ちてしまいました。 つくしが散らばっていく様子、Y君が緑の草の上に落ちてしまった様子。 今でも思い出します、胸がプレスをかけられたような気持ちになります。 しかも、助けるでなく、私はその場から逃げ出してしまいました。 あの日に戻りたい。 タイムマシンがあったら、私は真っ先にその日を選択します。他の過去なんていらない。 その日から私はY君と、だんだん遊ばなくなってしまいました。 そこからしばらくして、Y君のお家も引越してしまって、その後彼がどうしたのかは分かりません。 私が中学生になってから、Y君のお姉さんが近くのコンビニでアルバイトをしていたので少し話す機会がありましたが、それっきりになってしまいました。 私は今でも、Y君の差し伸べた手を離してしまった瞬間のことを思い出します。 思い出して、泣いたりします。 Y君は今、どうしているのかな。 Y君に優しくできなかったことが、今でも私の胸に残っています。 人を傷つけることって、時効がないんです。 大人になって今、あの頃残酷だった気持ちを弁護できません。 ------------------------------ブレイクタイム。 まとまりがつかなくなってしまいましたが、 「いじめはよくない」、とどのつまりこれだな。 した側もされた側も、誰もシアワセにならないです。得しないです。価値がないです。 現代ニッポンは資本社会だ!得にならないことはするな! というのは乱暴かもしれないけど、でも誰も喜ばないことやったって仕方ないじゃないねぇ。楽しいことはたくさんあるし、やらなくちゃいけないこともたくさんあるし。 …というか、いじめ問題で登場する率が高いのは「中学校」だと思うのですが、中学生にもなってやっていいことと悪いことの区別がつかないほど阿呆でもあるまいに。 何度考えてもいじめってやっぱりくだらないと思うのだけど、いじめる側は何が面白くていじめているのだ。 そんなくだらないことで悩んだり、まして死んでしまうなんてもったいないことだと思うですよ。 スポンサーサイト
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